外壁塗装の「耐久年数」は本当?浜松市のウチケンが屋外で塗料を試験する理由

外壁塗装の「耐久年数」は本当?浜松市のウチケンが屋外で塗料を試験する理由
こんにちは。
浜松市の「塗り替えリフォームのウチケン」代表、内山雅彦です。
外壁塗装のお見積もりで、
「この塗料は15年くらい持ちます」
「こちらは20年クラスの高耐久塗料です」
と説明を受けたことはありませんか?
塗料を選ぶとき、耐久年数はとても気になる数字だと思います。
しかし私は、カタログに書かれた耐久年数だけで塗料を選ぶのはおすすめしていません。
そこでウチケンでは、さまざまな塗料を試験板に塗り、実際に屋外へ置いて、色あせ・艶・汚れ・塗膜の変化を継続して確認しています。
ウチケン公式サイトでも、数十種類の塗料を試験板に塗り、耐候性試験を行い、その中から耐久性に納得できる塗料をおすすめする方針をご紹介しています。株式会社 内山建装
今回は、そもそも塗料の耐候性とは何か、そしてなぜ自分たちで屋外試験まで行うのかをお話しします。
塗料の「耐候性」とは何でしょうか?
耐候性とは、塗膜が日光・雨・風・気温の変化など屋外環境にさらされても、変化しにくい性質のことです。
日本ペイントでは、耐候性を「日光、風雨、露霜、寒暖、乾湿などの自然作用に抵抗して変化しにくい塗膜の性質」と説明しており、特に紫外線と雨水への耐性が重要になります。日本ペイント
外壁塗装は、施工した翌日に性能を見るものではありません。
5年、10年と経過したとき、
- 色がどのくらい変わるのか
- 艶がどの程度落ちるのか
- 汚れ方に違いがあるのか
- 塗膜にチョーキングが出るのか
- 剥がれやひび割れが発生しないか
という長期的な変化を見ることが重要です。
塗料メーカーでも耐候性試験を行っています。
例えば日本ペイントの技術資料では、屋外暴露による塗装系の光沢保持率を年数ごとに比較したデータが掲載されています。塗装系によって耐候性に大きな差があることが分かります。
メーカーが試験しているのに、なぜウチケンでも試験するのですか?
メーカーのデータを疑っているからではありません。実際の屋外環境で、自分たちの目でも変化を確認したいからです。
メーカーの耐候性試験は、塗料選びに欠かせない重要な資料です。
私たちも当然参考にします。
しかし、実際の住宅は研究室とは違います。
外壁は毎日、
紫外線、雨、湿気、風、暑さ、寒さ
にさらされています。
日本ペイントの技術資料でも、塗膜劣化の外的要因として、紫外線・酸素・水分などが挙げられています。特に紫外線による酸化分解や、水分が塗膜劣化を助長する仕組みが説明されています。
だから私は、
「カタログに書いてあるから大丈夫」だけではなく、自分たちでも見続けたい
と思っています。
ウチケンの耐候性試験場では、同じような環境に複数の試験板を並べています。
色や塗料の種類が違う試験板を長期間見比べることで、
「この色は変化が分かりやすい」
「こちらは艶が残っている」
「この塗料は汚れ方が違う」
といった変化を実際に確認できます。
もちろん、試験場の結果だけで住宅での寿命を断定することはできません。
方角、立地、外壁材、施工方法など条件が違うからです。
だからこそメーカー資料と屋外試験の両方を見ることに意味があります。
「15年持つ塗料」なら、本当に15年間何もしなくていいのでしょうか?
いいえ。塗料の期待耐久年数と、住宅全体のメンテナンス時期は同じではありません。
ここは外壁塗装を検討するときに特に知っていただきたいところです。
例えば高耐候性の塗料を使用しても、
- シーリング
- ベランダ防水
- 雨樋
- 板金
- 木部
- 屋根
などは別々に劣化します。
ウチケンの施工事例でも、耐久年数10〜15年程度を目安とする高耐候性フッ素塗料を使用した例がありますが、住宅では外壁だけでなく屋根塗装やベランダ防水などを同時に施工しています。
逆に、耐久性の高い塗料だからといって、それが全員に必要とは限りません。
例えば、
「あと10年程度住めればいい」
「数年後に外壁を張り替える予定」
という住宅なら、最高グレードの塗料を選ばない方が合理的な場合もあります。
私は、塗料の耐久性だけでなく、これからその家をどう使うかまで含めて選ぶべきだと思っています。
シリコン・フッ素・無機なら、どれを選べば正解ですか?
樹脂の名前だけで決めるのではなく、製品そのものの性能と施工条件を比較することが大切です。
外壁塗装では、
「シリコン」
「フッ素」
「無機」
という名称をよく目にします。
確かに、樹脂の種類は耐候性を考える重要な要素です。
しかし私は、
「無機だから絶対に一番いい」
「フッ素なら全部同じ性能」
という説明はしません。
同じカテゴリーでも製品によって性能・価格・施工仕様は違います。
また、外壁材との相性も重要です。
ウチケンでは、モルタル、サイディング、ALCなど、外壁材によって下地処理や下塗り材が変わることも解説しています。
つまり、良い塗料を選ぶ前に、その家に合う塗料を選ぶことが先です。
一般的な例|同じ「高耐久塗料」でも選び方は変わります
例えば、築15年の住宅で初めて外壁塗装をするとします。
Aさんは、
「これから30年以上住み続けたい。できれば次回の塗装時期を延ばしたい」
という希望。
Bさんは、
「10年後くらいには建て替えも考えている」
という希望。
同じ住宅状態でも、選ぶ塗料が同じである必要はありません。
Aさんなら高耐候性塗料を選ぶメリットがあります。
Bさんなら、費用とのバランスを優先した塗料でも十分な可能性があります。
これが、私が耐久年数だけでは塗料を決めない理由です。
ご自宅の塗料選びで確認したい5項目
外壁塗装の見積もりをもらったら、次を確認してみてください。
- □ 塗料の商品名まで書かれているか
- □ なぜその塗料を勧めるのか説明があるか
- □ メーカーの期待耐久性だけで説明していないか
- □ 下地や外壁材との相性を確認しているか
- □ 将来何年住むかまで考えて提案されているか
単純に「一番長持ちする塗料ください」と決める前に、一度立ち止まって考えてみてください。
内山社長のひとこと
私は長年塗装工事をやっています。
その中で感じるのは、塗料は名前や値段だけでは分からないということです。
だからウチケンでは、自分たちで塗料を試験板に塗り、屋外に置いて観察しています。
メーカーの技術資料も見る。
施工現場の経年変化も見る。
そして自分たちの試験場でも見る。
それでも「この塗料なら必ず20年持ちます」と断言するつもりはありません。
住宅は一軒一軒、条件が違うからです。
私が大切にしたいのは、
売りたい塗料をすすめるのではなく、その家に合う塗料をすすめること。
高耐久塗料が必要なら提案します。
そこまで必要なければ、無理に高い塗料をすすめる必要はありません。
ウチケンが耐候性試験を続けている理由は、最終的にはここにあります。
よくある質問(FAQ)
Q1.耐候性試験をすれば実際の耐久年数が分かりますか?
正確な住宅での寿命を断定することはできません。ただし、同じ条件下での色・艶・劣化傾向を比較する参考になります。
Q2.高い塗料ほど必ず長持ちしますか?
価格だけでは判断できません。塗料の性能に加えて、外壁材との相性、下地処理、施工品質も重要です。
Q3.無機塗料が一番おすすめですか?
すべての住宅に最適とは限りません。予算、今後の居住年数、下地などを総合して判断します。
Q4.塗料の色によって劣化の見え方は違いますか?
違う場合があります。色によって色あせや汚れの見え方も変わるため、塗料性能だけでなく色選びも重要です。
Q5.ウチケンの耐候性試験場を見ることはできますか?
試験場について気になる方は、ウチケンへお問い合わせください。実際にどのような考え方で塗料を比較しているかご説明します。
まとめ|カタログ+実際の変化を見て塗料を選ぶ
塗料メーカーの技術データは、とても重要です。
しかし私は、それだけでなく実際の屋外環境での変化も、自分たちの目で確認したいと考えています。
ウチケン公式サイトでも、数十種類の塗料を試験板で耐候性試験し、耐久性に納得できるものをお客様へおすすめする取り組みを紹介しています。
浜松市・浜名区・浜北で外壁塗装を検討している方は、
「何年持つ塗料ですか?」
だけでなく、
「なぜこの塗料を私の家にすすめるのですか?」
と聞いてみてください。
その答えに納得してから選ぶことが大切です。
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まず、今やること・数年後に考えること・まだやらなくていいことを整理しましょう。
この記事を書いた人

内山 雅彦(うちやま まさひこ)
株式会社内山建装(ウチケン)
代表取締役
保有資格:
一級塗装技能士・職業訓練指導員
高校卒業後から塗装業界に携わり、塗装職人として30年以上の経験を持つ外壁塗装・屋根塗装の専門家。2001年に内山建装を創業し、浜松市を中心に磐田市・袋井市・掛川市など、静岡県西部で地域密着の塗装・リフォーム工事を手がけています。
国家資格である一級塗装技能士の知識と豊富な現場経験を活かし、一軒一軒の住まいの状態に合わせた適切な施工を大切にしています。
ブログやYouTube「ウチケン先生」では、外壁・屋根の劣化症状、塗り替え時期、費用相場、失敗しない業者選びなど、住まいを長持ちさせるための情報をプロの視点からわかりやすく発信しています。
- 専門分野
- 外壁塗装・屋根塗装・防水工事・住宅リフォーム
- 趣味
- 釣り

























