サイディング外壁の反り・浮きは塗装で直せる?

サイディング外壁の反り・浮きは塗装で直せる?浜松市のウチケンが解説
こんにちは。浜松市の塗り替えリフォーム専門店「ウチケン」代表の内山です。
外壁を横から見たとき、
「なんとなく板が浮いている気がする」
「外壁の端が少し反っている」
「前より継ぎ目に段差が出てきた」
こんな状態に気付くことがあります。
特に窯業系サイディングの住宅では、外壁材の反り・浮き・割れについて相談をいただくことがあります。
そしてよく聞かれるのが、
「これも外壁塗装をすれば直りますか?」
という質問です。
結論|サイディングの反り・浮きは塗装だけでは直せない場合があります
ここは非常に大切です。
塗装は外壁材の表面を保護する工事であって、変形したサイディングそのものを元の形へ戻す工事ではありません。
ウチケンでも、外壁塗装の目的は外壁表面に塗膜を形成し、雨風や紫外線などから建物を保護することだと考えています。
そのため、
反っている外壁の上から高性能塗料を塗れば反りが直る
ということではありません。
まず外壁材そのものの状態を確認し、必要であれば補修してから塗装を考えます。
サイディングはなぜ反ったり浮いたりするの?
原因を一つに決めつけず、外壁材・固定部分・下地などを確認することが大切です。
反りや浮きが見つかったときには、
- サイディング本体の状態
- 釘やビスの固定状態
- シーリングの状態
- ひび割れや欠け
- 水分の影響が疑われる部分
- 下地側に異常がないか
などを確認します。
LIXILの住宅メンテナンス情報でも、サイディングでは反り・うねり・ひび割れ、釘やネジの浮きなどを確認ポイントとして挙げており、見た目以上に内部側で傷みが進んでいる可能性もあるため、専門業者への相談を勧めています。
ですから私は、
「反っていますね。原因はこれです」
と見ただけで決めつけるのではなく、周辺を含めて確認することを大切にしています。
軽い浮きなら補修できる?
状態が軽ければ、固定などの補修を検討できるケースがあります。
例えば、一部分の固定状態に問題があり、外壁材自体の傷みがそれほど進んでいない場合です。
ただし、
「浮いているから、とにかくビスで押さえればいい」
というものではありません。
無理に押さえることで外壁材を割ってしまう可能性もあります。
まず、
外壁材自体がまだ使用できる状態なのか
を確認します。
LIXILでも、サイディングの反り・浮きなどが軽度ならメンテナンスで対応できる場合がある一方、反りが著しいなど補修が難しい状態では、外壁材の交換を検討する考え方を紹介しています。
傷みが大きければ部分張り替えも必要?
はい。外壁材そのものが大きく傷んでいる場合は、部分交換などを検討します。
ニチハでも窯業系サイディングのメンテナンスについて、ひび割れなどは状態に応じて補修し、部分補修で対応できない場合には外壁材を新しいものへ取り替えるよう案内しています。
例えば、
- 大きく反っている
- 外壁材が割れている
- 崩れや欠けがある
- 固定し直せない
- 下地まで傷みが疑われる
といった場合です。
こうした状態で表面だけを塗装しても、
色はきれいになりますが、外壁材の問題自体が直ったわけではありません。
必要な部分は先に直して、そのうえで塗装する。
私はこの順番が大切だと思っています。
「反りがある=全部張り替え」でもない
ここも誤解してほしくないところです。
一部分に軽い反りがあるだけで、
「外壁全部を張り替えなければいけません」
という話でもありません。
外壁リフォームには、
- 部分補修
- 部分張り替え
- 再塗装
- カバー工法
- 全面張り替え
などがあります。
どこまで必要なのかは、現在の状態によって変わります。
ケイミューでも、外壁材は定期的に点検し、状態に応じて適切な補修・メンテナンスを行うことが重要としています。
一番大きな工事を選ぶのではなく、今の状態に必要な工事を選ぶ。
これが基本です。
塗装前に反りや浮きを確認する理由は?
塗装が終わると見た目がきれいになり、下地側の問題が分かりにくくなるからです。
外壁塗装前には、
- 反り
- 浮き
- ひび割れ
- シーリング
- チョーキング
- コケ・カビ
- 塗膜剥離
などを確認します。
ウチケンでは、ご自身で確認できる住宅の劣化サインについても紹介しています。
大切なのは、
「何色に塗るか」より前に、「この外壁はそのまま塗って大丈夫なのか」
を確認することです。
例えばこんなケースがあります
お客様から、
「外壁が少し浮いているんですが、塗装すればきれいに直りますよね?」
と聞かれたとします。
もちろん塗装をすれば色はきれいになります。
でも、現地を確認して、
サイディング自体が反っている。
固定部分にも問題がある。
一部に割れもある。
という状態なら、
先に外壁材の補修を考えます。
反対に、状態を確認して、
「この程度なら部分的な補修をして、その後塗装できます」
と判断できる場合もあります。
ウチケンのサイディング外壁施工事例はこちらでも確認できます。
すべて交換か、すべて塗装か。
そんな二択ではありません。
家の状態に合わせて方法を考えます。
ご自宅で確認してほしい6つのポイント
外壁を安全に見られる範囲で確認してみてください。
- 外壁を横から見て波打っていないか
- 板と板の間に大きな段差がないか
- 外壁材の端が浮いていないか
- 釘やビスが浮いていないか
- ひび割れ・欠けがないか
- シーリングが切れていないか
2階など高い場所を確認するために、脚立へ上がる必要はありません。
地上から見える範囲だけで十分です。
LIXILでも、壁の反りや釘・ビスの浮きを外壁リフォームを検討するチェック項目として挙げています。
内山社長のひとこと
塗装会社ですから、もちろん外壁塗装は私たちの大切な仕事です。
でも、
塗ってはいけない状態に、そのまま塗るのは違う
と思っています。
外壁材そのものに問題があれば、まずそこを確認する。
補修で済むなら補修する。
交換が必要なら部分的に交換する。
そのうえで塗装する。
高価な塗料を塗っても、下にある外壁材そのものが傷んでいれば、それで住宅を直したことにはなりません。
私は、
完成したその日だけきれいな工事ではなく、何年か先まで考えた工事
をすることが大切だと思っています。
浜松市・浜名区で、
「外壁が少し浮いている気がする」
「サイディングが反っているように見える」
という方は、塗装する前に一度状態を確認してみてください。
よくある質問
Q. サイディングが反っていたら塗装できませんか?
程度によります。軽度で補修可能なら、補修後に塗装できる場合があります。反りや破損が大きければ、部分交換などを検討します。
Q. ビスで固定すれば反りは直りますか?
状態によります。無理に固定すると外壁材を傷める可能性もあるため、外壁材や下地を確認して判断します。
Q. 反った外壁に塗料を塗れば水が入らなくなりますか?
塗装だけで外壁材の変形や固定状態が直るわけではありません。雨水の侵入が疑われる場合は、シーリングや下地なども確認する必要があります。
Q. 一枚だけ傷んでいても外壁全部を張り替えますか?
必ずしも全面張り替えではありません。材料の入手状況や傷み方によって、部分張り替えが可能な場合があります。
Q. 外壁の浮きは自分で直せますか?
おすすめしません。外壁材を割ったり、適切でない場所へビスを打ったりする可能性があります。専門業者へ確認を依頼してください。
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「相談したら全部工事しなければいけない」ということはありません。
まず、今やること・数年後に考えること・まだやらなくていいことを整理してみましょう。
この記事を書いた人

内山 雅彦(うちやま まさひこ)
株式会社内山建装(ウチケン)
代表取締役
保有資格:
一級塗装技能士・職業訓練指導員
高校卒業後から塗装業界に携わり、塗装職人として30年以上の経験を持つ外壁塗装・屋根塗装の専門家。2001年に内山建装を創業し、浜松市を中心に磐田市・袋井市・掛川市など、静岡県西部で地域密着の塗装・リフォーム工事を手がけています。
国家資格である一級塗装技能士の知識と豊富な現場経験を活かし、一軒一軒の住まいの状態に合わせた適切な施工を大切にしています。
ブログやYouTube「ウチケン先生」では、外壁・屋根の劣化症状、塗り替え時期、費用相場、失敗しない業者選びなど、住まいを長持ちさせるための情報をプロの視点からわかりやすく発信しています。
- 専門分野
- 外壁塗装・屋根塗装・防水工事・住宅リフォーム
- 趣味
- 釣り

























