金属サイディングの錆はどこから始まる?

金属サイディングの錆はどこから始まる?浜松市のウチケンが解説
こんにちは。浜松市の塗り替えリフォーム専門店「ウチケン」代表の内山です。
金属サイディングの外壁を見ていると、
「少し茶色くなっているけど、これって錆?」
「金属だから錆が出たら全部張り替えですか?」
と聞かれることがあります。
結論からいうと、金属サイディングに錆を見つけても、すぐ全面交換とは限りません。
まず確認したいのは、
- どこに錆が出ているのか
- どのくらいの範囲なのか
- 表面的なものなのか
- 金属自体の腐食が進んでいるのか
- 穴あきや変形がないか
という点です。
状態によって、部分補修・再塗装・部分交換などを使い分けます。
金属サイディングはどこから錆びやすい?
傷・こすれ・切断端部など、表面の保護が弱くなった場所は特に確認したい部分です。
金属サイディングは、単なる鉄板ではありません。
多くの製品では金属表面にめっきや塗装などが施され、腐食しにくいよう保護されています。
一方、傷などによって保護層が傷つくと、その部分は注意が必要になります。
日鉄鋼板も、金属鋼板の切断端部や傷部など地鉄が露出した部分では赤錆が発生しやすくなることを説明しています。もちろん使用されている鋼板の種類によって耐食性は異なります。
ですから現地調査では、
外壁の真ん中だけではなく、端部や傷が付いている場所まで見る
ことが大切です。
水が残りやすい場所も確認した方がいい?
はい。金属外壁が長時間濡れた状態になる場所や、汚染物質が残りやすい部分も確認します。
ケイミューでは、金属サイディングが雨だれなどによって常時濡れた状態になると、錆などの不具合につながる場合があると案内しています。また、排ガスや海塩粒子などの汚染物質も基材腐食の要因になるとしています。
そのため、
- 雨樋から水が漏れていないか
- 軒下など雨で汚れが流れにくい場所
- 外壁の下端
- 水切り周辺
- 配管や設備の周辺
- 傷やへこみがある場所
なども見ます。
ただし、「水が付けばすぐ錆びる」という意味ではありません。
製品の種類、表面処理、立地条件、塩分などによって劣化の進み方は変わります。
小さな錆なら塗装で直せる?
状態によっては、適切な下地処理を行ったうえで再塗装できる場合があります。
ここで非常に重要なのが、錆の上からそのまま塗らないことです。
金属部分の再塗装では、
- 錆や弱った旧塗膜を確認
- ケレンなどで下地を整える
- 必要な防錆下塗りを施工
- 仕上げ塗料を塗る
という流れを考えます。
ウチケンでも、金属外壁や金属屋根について、ケレンによって旧塗膜を除去したり、目粗しをして塗料が密着しやすい状態へ整えたりすることを大切にしています。
実際の施工でも、
ケレン → 錆止め → 上塗り
という工程で鉄部を仕上げています。
錆止め塗料を塗れば、錆は全部直る?
いいえ。錆止め塗料は、腐食して失われた金属を元通りにする材料ではありません。
これはぜひ覚えておいてほしいところです。
例えば金属が、
- 薄くなっている
- 大きく腐食している
- 穴が開いている
- 大きく変形している
- 広範囲で傷んでいる
という状態なら、表面へ錆止めを塗るだけでは十分とはいえません。
アイジー工業では、金属サイディングに白錆・黒錆が発生した場合、放置すると錆が進行し穴あきの原因になるため、錆を除去して再塗装するよう案内しています。また、傷・へこみ・浮きについては補修または交換を行うとしています。
つまり、
まだ補修して使えるのか。
それとも金属自体を交換した方がいいのか。
を判断する必要があります。
穴が開いていたら塗装では直せない?
基本的には、塗装だけでは金属そのものの強度や形状を元に戻せません。
ケイミューでも、金属サイディング本体に部分的なへこみ・変形・傷などがある場合には、状態に応じて塗装補修や部分張り替えを検討するよう案内しています。
ここでも、
「金属だから全部張り替え」
ではありません。
一部分だけなら部分交換で対応できる場合もあります。
逆に、広範囲に腐食が進んでいたり、下地側まで問題がある場合には、より大きな改修を検討することがあります。
一番大きな工事を選ぶのではなく、今の状態に必要な工事を選ぶことが大切です。
ガルバリウム鋼板なら錆びない?
ガルバリウム鋼板も「絶対に錆びない金属」ではありません。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食作用などによって、一般的な亜鉛めっき鋼板より高い耐食性を持つ材料です。日鉄鋼板でも、その耐食性と自己修復作用について説明しています。
ただし、
傷、切断部分、表面塗膜の劣化、周辺環境などによって状態は変わります。
ですから、
「ガルバリウムだからメンテナンス不要」
ということではありません。
定期的に現在の状態を見ることが大切です。
例えばこんなケースがあります
お客様から、
「少し錆が出ているので、錆止めを塗れば全部直りますよね?」
と聞かれたとします。
現地を見ると、
表面に軽い錆があるだけなのか。
傷から発生しているのか。
金属が膨れているのか。
すでに腐食して穴が開き始めているのか。
これによって提案は変わります。
軽度なら、
ケレン → 錆止め → 仕上げ塗装
で対応できることがあります。
しかし金属そのものが傷んでいれば、
部分交換 → 必要な下地処理 → 塗装
を考える場合もあります。
ウチケンの施工事例でも、鉄部について錆や汚れを落とし、塗料が密着する状態へ整えてから錆止め・仕上げ塗装を行っています。
ご自宅で確認してほしい6つのポイント
地上から安全に見える範囲で確認してください。
- 傷の周辺が茶色くなっていないか
- 外壁の端部に錆がないか
- 水切りなど金属部分が錆びていないか
- 塗膜が膨れたり剥がれたりしていないか
- 雨樋から同じ場所へ水が流れ続けていないか
- 金属に穴・へこみ・変形がないか
金属サイディングメーカーも、高所へ上っての点検は避け、目視できる範囲にとどめるよう案内しています。
内山社長のひとこと
鉄部や金属外壁の塗装をしていると、改めて感じるのが、
「塗る前の仕事が大切」
ということです。
錆の上からきれいな色を塗れば、その日はきれいに見えます。
でも、私たちが考えなければいけないのはその先です。
錆はどこから出ているのか。
どこまで進んでいるのか。
ケレンで対応できるのか。
金属自体を交換した方がいいのか。
そこを見てから工事方法を決める。
見えなくなる部分ほど丁寧に。
これは金属サイディングでも、外壁でも屋根でも同じです。
浜松市・浜名区で金属サイディングの錆や傷が気になってきた方は、錆止めを塗る前に、まず現在の状態を確認してみてください。
よくある質問
Q. 金属サイディングに少し錆が出たら全部交換ですか?
必ずしも必要ではありません。軽度なら下地処理と塗装補修で対応できることがあります。腐食の範囲や深さを確認して判断します。
Q. 錆の上から錆止めを塗れば大丈夫ですか?
錆や弱った塗膜を適切に処理し、下地を整えることが重要です。錆の状態を確認せず、そのまま上から塗ることはおすすめしません。
Q. ガルバリウム鋼板も錆びますか?
高い耐食性を持つ材料ですが、絶対に錆びないわけではありません。傷や切断端部、塗膜の劣化、立地環境などを確認する必要があります。
Q. 金属に穴が開いたら塗装できますか?
塗料だけで穴や失われた金属を元に戻すことはできません。部分交換などを検討するケースがあります。
Q. 錆は自分で削って塗ってもいいですか?
外壁材や既存塗膜によって施工方法が異なり、高所作業の危険もあります。住宅外壁については専門業者へ相談することをおすすめします。
📩 まずは無料相談・無料診断から
外壁・屋根の状態確認から、これからの暮らしに合わせた住宅リフォームまでご相談いただけます。
→【LINE登録はこちら】https://lin.ee/T2I8dK1
→【お電話はこちら】0120-030-592
→【メールでのお問い合わせはこちら】https://www.u-kenso.jp/contactus
→【YouTubeはこちら】https://www.youtube.com/@hamamatsu.reform
→【Instagramはこちら】https://www.instagram.com/uchikenkun/
「相談したら全部工事しなければいけない」ということはありません。
まず、今やること・数年後に考えること・まだやらなくていいことを整理してみましょう。
この記事を書いた人

内山 雅彦(うちやま まさひこ)
株式会社内山建装(ウチケン)
代表取締役
保有資格:
一級塗装技能士・職業訓練指導員
高校卒業後から塗装業界に携わり、塗装職人として30年以上の経験を持つ外壁塗装・屋根塗装の専門家。2001年に内山建装を創業し、浜松市を中心に磐田市・袋井市・掛川市など、静岡県西部で地域密着の塗装・リフォーム工事を手がけています。
国家資格である一級塗装技能士の知識と豊富な現場経験を活かし、一軒一軒の住まいの状態に合わせた適切な施工を大切にしています。
ブログやYouTube「ウチケン先生」では、外壁・屋根の劣化症状、塗り替え時期、費用相場、失敗しない業者選びなど、住まいを長持ちさせるための情報をプロの視点からわかりやすく発信しています。
- 専門分野
- 外壁塗装・屋根塗装・防水工事・住宅リフォーム
- 趣味
- 釣り

























