シーリングの打ち替えと増し打ちは何が違う?外壁塗装前に知りたい基礎知識

シーリングの打ち替えと増し打ちは何が違う?外壁塗装前に知りたい基礎知識
こんにちは。塗り替えリフォームのウチケン代表、内山です。
サイディング住宅の外壁塗装では、見積書に**「シーリング」「コーキング」**という言葉が出てくることがあります。
そのときによく聞かれるのが、
「打ち替えと増し打ちは何が違うの?」
「全部打ち替えた方がいいんですか?」
という質問です。
結論からいうと、打ち替えは既存のシーリング材を撤去して新しく施工する方法、増し打ちは既存のシーリング材を残し、その上に新しいシーリング材を施工する方法です。
ただし、どちらでも好きな方を選べるわけではありません。
施工する場所・既存シーリングの状態・目地の形状などを見て判断することが大切です。
シーリングは何のためにあるの?
外壁材の継ぎ目などから雨水が入り込むのを防ぎながら、建物の動きにも追従する重要な部材です。
サイディング住宅では、外壁材と外壁材の間に目地があります。
住宅は気温の変化や風、振動などによってわずかに動きます。そのため、外壁材同士を完全に固い材料だけでつなぐのではなく、弾力性のあるシーリング材を使用します。
日本シーリング材工業会でも、建築用シーリング材について、材料の選定だけでなく雨仕舞・目地の動き・目地設計・施工方法まで含めて「適材適所」が重要としています。
ウチケンでも、シーリング材の役割について詳しく紹介しています。
→ ウチケン|シーリング材・コーキング材とは?外壁塗装での役割
つまり、シーリングは単に隙間をきれいに見せる材料ではありません。
住宅を雨水から守るための大切な部分の一つです。
「打ち替え」とはどんな工事?
既存のシーリング材をできる範囲で撤去し、新しいシーリング材を施工し直す方法です。
一般的な工程は、
- 古いシーリングを撤去
- 目地を清掃
- 必要な下地処理
- プライマーを塗布
- 新しいシーリング材を充填
- ヘラで仕上げる
という流れです。
コニシの外壁改修工法でも、劣化したシーリングの改修では、既存シーリング材を除去して清掃し、プライマーを塗布したうえで新しい材料を充填する工程が示されています。
ウチケンの施工事例でも、外壁目地では既存シーリングを撤去してから、新しいシーリング材を施工しています。
→ 浜松市中央区|シーリング打ち替えを行った外壁塗装施工事例
古いシーリング材の劣化が進んでいる場合には、既存材を取り除いて新しくすることで、必要な目地形状やシーリング厚を確保しやすくなります。
「増し打ち」とはどんな工事?
既存のシーリング材を残し、その上へ新しいシーリング材を施工する方法です。
「古いものを撤去しないなら、手抜きなの?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、そうとは限りません。
施工場所によっては、既存シーリングを完全に撤去しにくかったり、周囲の部材や防水処理への影響を考えて増し打ちを選択したりする場合があります。
例えばウチケンの施工事例でも、
外壁の目地は既存シーリングを撤去して打ち替え、サッシ周りは増し打ち
というように施工箇所によって方法を分けています。
→ ウチケン|打ち替えとサッシ周り増し打ちを使い分けた施工事例
大切なのは、
「増し打ちだから悪い」「打ち替えだから必ず正解」ではない
ということです。
全部打ち替えれば一番安心なの?
施工場所や既存目地の状態によって判断するため、「全部打ち替え」が常に正解とは限りません。
シーリング材は、ただ厚く施工すればよいものでもありません。
目地の幅や深さ、部材の動き、シーリング材の種類などを考えて施工します。
セメダインの技術資料でも、シーリング目地について目地の動きに対する幅や深さ、バックアップ材などを考慮して設計する必要があるとされています。
ですから、
「増し打ちなら材料をたくさん盛れば大丈夫」
という単純な話でもありません。
必要なシーリング厚を確保できるのか。
既存材との接着状態はどうなのか。
周囲の外壁材は傷んでいないか。
こういった点を確認します。
シーリングは外壁塗装と一緒に考えた方がいい?
サイディング外壁では、塗膜とシーリングの両方を確認することをおすすめします。
外壁をきれいに塗装しても、
- シーリングが割れている
- 外壁から剥離している
- 隙間が開いている
- 硬くなって弾力性が低下している
という状態なら、住宅全体の外装メンテナンスとして十分とはいえない場合があります。
ニチハでも、窯業系サイディングのメンテナンスではシーリング目地を維持管理項目の一つとして扱っており、シーリングを使用しない工法では打ち替え回数を減らせることを特徴として挙げています。
実際にウチケンのマンション改修事例でも、外壁塗装の前に古いシーリング材を撤去して打ち替えを行っています。
塗料だけを選ぶのではなく、シーリング・外壁材・下地まで含めて状態を見ることが大切です。
見積書には何が書いてあるか確認しよう
例えば見積書に、
「シーリング工事 一式」
とだけ書いてあったとします。
これだけでは、
- どこを施工するのか
- 外壁目地なのか
- サッシ周りなのか
- 打ち替えなのか
- 増し打ちなのか
が分かりません。
できれば、
「外壁目地は打ち替えですか?」
「サッシ周りはどう施工しますか?」
「どの範囲までシーリング工事に含まれていますか?」
と確認してみてください。
専門用語を全部覚える必要はありません。
「ここはどう直すんですか?」
と聞くだけでも十分です。
自宅でシーリングを確認する5つのポイント
安全に見える範囲で、次の部分を確認してみてください。
- シーリング表面にひび割れがないか
- 外壁との間に隙間がないか
- シーリングが痩せて細くなっていないか
- 大きく切れている部分がないか
- サッシ周りにも割れや隙間がないか
ただし、見た目だけでは内部の状態まで判断できません。
外壁塗装を検討するタイミングで一緒に確認してもらうとよいと思います。
内山社長のひとこと
外壁塗装では、どうしても、
「どの塗料を使うの?」
「何年持つの?」
という話が中心になりやすいです。
でも私は、シーリングのように完成後には目立たなくなる部分もかなり大切だと思っています。
古いシーリングを撤去して打ち替えるのか。
既存の状態を確認して増し打ちするのか。
施工する場所によって判断は変わります。
だから、
「全部打ち替えだから安心」
「増し打ちだからダメ」
と名前だけで判断するのではなく、
なぜこの場所はこの施工方法なのか
を確認してほしいと思います。
私たち施工会社にも、その理由をきちんと説明する責任があります。
浜松市・浜名区でサイディング外壁の塗り替えをご検討中の方は、塗料だけでなくシーリングの状態も一緒に確認してみてください。
よくある質問
Q. シーリングとコーキングは違いますか?
住宅リフォームの現場では、ほぼ同じ意味で使われることが多い言葉です。
Q. 外壁の目地は打ち替えが基本ですか?
既存目地の状態や外壁の仕様によります。既存シーリングを撤去して新しく施工するケースは多いですが、現地確認が必要です。
Q. サッシ周りは増し打ちでも大丈夫?
施工状態によって増し打ちを選択する場合があります。既存シーリングの状態や施工可能な厚みなどを確認して判断します。
Q. シーリングを交換せず外壁だけ塗装できますか?
シーリングが健全なら必ず交換するとは限りませんが、劣化している場合は外壁塗装と同時にメンテナンスを検討した方がよいケースがあります。
Q. シーリング材は何でも同じですか?
種類や性能が異なります。外壁材・塗料・施工場所などとの適合性を確認して選ぶことが重要です。
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「相談したら全部工事しなければいけない」ということはありません。
まず、今やること・数年後に考えること・まだやらなくていいことを整理してみましょう。

























